自然沈降方式 分散安定性評価
自然沈降方式の分散安定性評価、分散安定寿命評価を行います。
粒子径が主に数μm以上の粒子が対象です。沈降が比較的速い系の評価に適しています。弊社で取り扱っている自然沈降方式の測定では、測定に使用する光源の違いで2種類ございます。
410nm、620nm、870nmの波長を使用した自然沈降方式分散安定性評価
3つの波長のレーザー光を用いて同時に測定します。サンプルの粘度や密度といった情報があれば、屈折率の情報がなくても高分解能の粒子径分布測定が可能です。
光の透過率を測定しますので、光が透過しない色の濃いサンプル等は不向きです。
X線透過を用いた自然沈降方式分散安定性評価
光源にX線を使用しているため、光が透過しない超高濃度/濃色の分散液やナノ粒子分散液中の濃度変化など、迅速な分離現象を研究することに特化した装置です。
原子番号の小さい元素(概ねNa以下)の粒子はX線を透過してしまうため不向きです。
必要サンプル量
測定セルに入れる量は400μL程ですが、事前実験でn=2、本実験でn=2で実施するため、最低量は2mL程度になります。
高粘性のものや粒子濃度が高いものについては、多め(推奨10mL)にサンプルをご用意ください。
ブランク溶媒は不要です。
解析に必要なパラメータ
沈降速度を測定する場合は、解析に必要なパラメータは特にありません。
粒子径分布の場合は、下記パラメータが必要です。
- 粒子密度
- 粒子屈折率
- 溶媒密度
- 溶媒屈折率
- 溶媒粘度